4月2日全国若手学級開きの講座

同期の浩美ちゃんが,2日の講座を聞いて,文字起しをしてくれました。

やっぱり,すごい人です。

浩美ちゃん,ありがとう!

 

2016年4月2日(土)全国若手学級開き大会 
「自然体で始めよう。いい学級開きってなんだ?」全17分9秒 

■はい、じゃあ、よろしくお願いします。(拍手)
 福島県からまいりました、〇〇と申します。えっと、じゃあ簡単に僕の勤めている学校のことなんですけれども、70名です。全校生70名で、山間部の学校なので、バス通学。バス通学で、何が悪いって朝の会と帰りの会ができないんですよ、バスの時間が決まっているので。で、ぎゅうぎゅうでやって、さっきも話した通り、学校の先生って、正解を求めるんですよ、学力が下がったら休み時間をバンバンつぶして勉強させるんですよ。んで、体力が下がったら、休み時間をつぶして運動させるじゃないですか。それは正解なんですけど、でも果たしてそん中で、本当に育つのかなというのを思って、えー、考えています。で、ぼくは、できるだけ子どもたちの意見を聞きながら自然体で、ぼくも楽しみながら、子どもたちも楽しみながらっていうのを大事にしています。で、えー、今日は、いい学級開き、その中でいい学級開きってなんなのかなっていうのをちょっとお話したいと思います。
 1分14秒
■えー、まず、今日お話しすることですが、初めに、今お話しした今日の流れ、二つ目に学級開きで格好つけるなっていうのをぼくやっちゃうんですけれども、格好つけて失敗します。えー、あとは、学級開き、期待感を持たせてばっさり切れ。格好つけないで、もうばっさり切っちゃっていいよっていう話をします。あとは、4月にこれやったらいいよ、これやったらいいよ、これ多分今日たくさん出てくると思うんですけれども、辛くなるんですよ。ぼくすごい寝ます。7時間8時間毎日寝ているんですけれども、で、運動もします。週2回サッカーやって、週3回トレーニングして、とかっていう生活をしているので、やっぱり、サボるところもしっかりして、持っておきたいなって思う。あとは、失敗しても、これさえなんとか、これさえしておけばなんとかなるよっていうのも最後お話したいと思います。
 2分4秒
■じゃあまず、学級開きで格好つけるなということなんですが、友達には、さん・くんをつけて呼びましょう、って最初に高らかに宣言しちゃうことってありません?あとは、みんな仲良く一緒に遊びましょうって宣言した、または、給食は残さず食べましょう、どんな時でも元気に挨拶しましょう、って言っておきながら、おい、タカヒロ、先生、さんとかくんつけてください。あー、ごめんごめん。ぼく、普段の自分の性格からして、おいタカヒロとかって、こう子どもに結構、フレンドリーに接するんですけど、そん時に、これ言っちゃってたら、できなくなっちゃうんですよね、自分も。教頭先生も、おいケンタ、とか、えっ?教頭先生も。(笑)ってなるじゃないですか。あとは、みんな仲良く一緒に、これ困るのは、すごい真面目な子が高学年になって困るんですよね。えっと、今、僕らの時代は、テレビ見てますよね。好きな、ハモネプとか。僕ら世代でしたけど、見た見た見たーとか言って、盛り上がりますけど、今、子どもたち一人一人ユーチューブなんですよ。福島6チャンネルしかないんですけど、6チャンネルの中から教室の話題は見つかるんですけど、何万っていう中から、あれ見た?っていう話題は、つながらないんですよね、そのままじゃ。じゃあ、休み時間に、じゃあ無理やりつなげるかっていうと、やっぱ休み時間はちょっと自由に興味が合う人とはなしたっていいんじゃないかって思うんです。その時に、真面目な子は、いいのかなぁみんなと一緒じゃないんだけど、私の話みんな聞いてくれないんだけど、って話題が違っても思っちゃう。あとは、給食を残さず食べましょう、これ言うと、えー、肥満体型の子が一生懸命食べます。でも、保健の先生から、あの子、ちょっと食べさせないでください、って言われるんですよ。で、どんなときでも元気に挨拶しましょう、でも、辛いときってあるじゃないですか。具合悪いとき、高学年の女子なんて、ねー、それから家庭環境も様々な中で、そんなに無理させたくないなって思っています。で、担任が持っている正解っていうのは、必ずしも万能ではない、というのを最初に持っておく。そして、4月に入っていく。じゃあ、4月の中で、えー、何していくかというと、えっとじゃあ、どうやってそうやって正解じゃなくて、4月に何したらいいかっていうと、まずは正解、かっこをつけた正解、これは絶対っていうのはまず持ち込まない。で、子どもと、保護者と、教師、この中だけで答えが作れていったら素敵なんですよ。これだったら、教師がバーンと正解を示していっても、子どもと保護者が付いてきてくれればいいんですけど、実際はここに、他の教職員の人、それから、まあ、学校全体ってなりますよね。しかもこれだけじゃなくて、その他の、地域から、あれどうなのとか、えー、はたまた日本全体から、まあ、批判を受ける場合もあるわけですよね。だから、広〜い視点で教師がつながっていく。で、そのつながりの中で、答えっていうのは作っていく。だから、1年を通して、僕、これ絶対やろうとか、これ絶対やっちゃいけないっていうことは言いません。なので、3月に向けて、こうしたらもっといいかな、こうしたらもっといいかなって、常に常に変えながら。じゃあ、4月に僕がやっていくということは、1つは学校の教育計画をもとに、ルール、基本的なルール、絶対だよっていう、これは学校として絶対だよっていう、例えば、休み時間の過ごし方のルール。えー、載ってますよね、休み時間時間はここまで守りましょう、とか。あとは、掃除の仕方のルール。あとは、行事の参加態度についても、ちゃんと載ってます。あと、給食の準備の仕方はこうだよ、いじめ対策ってこうやりますよ、っていうのは、学校の教育計画に載ってるので、それは僕も守るし、みんなも、これは学校の決まりだから、守ろうねっていうような形で、基本的なルールは僕からっていうよりも、学校で示していきます。で、えー、じゃあ、もっとよくするためにどうしたらいいかっていうと、まず、教師が、こうやってこういった場所に出て、世界観を広げる、自分のつながりを広げていく。っていうと、僕の考えはこうだけど、あの先生の考えは、今目の前で起こっている困った行動に対して、いろんな視点からこうやって、見てあげる、その子の家庭環境とかに僕たちがつながっていってあげると、そのつながりの中から、答えって見つかってくるんじゃないかなって思う。だから、教師と子どもだけの関係で、答えを求めようとしないで、広くつながっていく。で、それが広がるにつれて、えー、社会によりふさわしいルールっていうのが1年間の中で出来上がっていく。そんなイメージでやっています。
 7分13秒
■じゃあ、学級開きって、その4月に行う学級開きってなんなんだろうなって、思うと、僕は、ズバリ、方向付け、だけ、だと思います。じゃあ、どういう方向づけかというと、なんか楽しそう、なんかがんばれそう、仲良くなれそう、勉強できそう、という、肯定的な方向づけができればいいかなって思っています。で、えー、なんだ、はい、じゃあ、方向付けをどうやってやっていくかというとまず、期待感をとにかく育てる、4月は。えー、中身はどうでもいいです。はっきり言って。4月は。期待感、これなんとか、なんか楽しそうってところに絞って行く。で、教師も期待感を持ちたいので、楽しみながら、ほめまくったらいいと思います。えーと、じゃあ、隣の人とこれからあっちむいてほいをやってもらいます。今日お願いします、みなさん、やってください。で、そん時に、えー、じゃあ、ちょっと考えてくださいね、えー、じゃあ、全然盛り上がらないあっちむいてほいって、どんなあっちむいてほいかちょっと考えてください。じゃあ、全然盛り上がらないあっちむいてほいは?(参加者;やってくれない。)あー、やってくれない。なるほどね。どうですか?(やる気ない。だるそうに。)あー、だるそうにね、盛り上がらなさそうですね。じゃあ、盛り上がるあっちむいてほいはどんなんですか?(笑顔。)あー、笑顔、それ盛り上がりそうですね。(勝った時とかに喜ぶ。)喜ぶ。あっ、それ盛り上がりそうですね。ですって!じゃあ、一回近くの友達と練習してみましょう。じゃあお願いします。よろしくお願いします。(よろしくお願いします。最初はグーじゃんけんぽん・・・)はい、拍手!(拍手)えっと、内容はどうでもいいけど、とにかく4月は、ほめるほめる。えー、で、今はいきなり、隣の人と挑戦っていう形にしましたけれど、やっぱ学校行事とかだったら、えっと、はいじゃあ、移動の仕方、悪い移動の仕方どんなん?いい移動の仕方ってどんなん?って、いう風に聞いて、ね、みんな一緒にやってみようって。じゃあ、一回ちょっとイメトレして、練習して、ってやった後に、じゃあやってみるよ、っていうと、大体できます。できなかった子は4月の段階では気にしなくていいです。でも、とにかく、ほめる。で、もしできなかった、これひどいなっていうときは、えっと、初めてだから教えるねって言って、こういうときはこうしますよ、っていう風にそこで言ってあげる。まあ、4月なので、初めてだから教えるねっていうのを何回かやってあげと、この先生は、叱らないんだな、なんか優しそうだなでいい。そういう風なものをやる。あとは、楽しい学習。ゲームとかネタ型の授業を4月バンバンやるいいと思います。でもこれ、1年間やったら、めっちゃ疲れますよね、教師が、準備するのに。で、えー、無理やりでも学習規律につなげていく。で、今みたいに、隣の人と相談するのって素敵なことだよねー、漢字をたくさん書いたら、今みたいに質も大事だけど量って大事だよねー、とかっていう風に無理やり学習規律につなげていく。あとは、えー、楽しい生活、っていうのをそれも簡単なゲームでいいです、ネタは多分いろんな本にたくさん載ってますから、本当に簡単なゲームでいいので。叩いて被ってじゃんけんぽんも盛り上がりますよ。その時に、今さあ、ちゃんと手加減したよね。そういうのは、思いやりだよね。っていう風に無理やりほめていって、生活規律につなげていく。あいさつリレーやってもいいし。今みたいな元気なあいさつって元気になるなーって。で、えー、とにかく、4月は、とにかく、期待感。困った時の合言葉は、これから◯◯するんだけど、例えば、これからみんなに起立してもらうんだけど、悪い起立ってとんな起立?良い起立ってどんな起立?じゃあ、ちょっと練習して。で、やってみよう。あとは、初めにここ釘打っておきたいなあっていうと、えー、まあ、クールポコ風に、全員起立っていうと、こういう起立するやついるんですよぉ、って言って、教師が悪い見本を示してあげたあとにやってみると、それはやんなかったり、まあ、真似したやつは、お前あとでちょっとこいな、なんていって4月は笑顔笑顔でやっていったら良いと思います。ただ、きついっすよね、これ1年間続けるのは。なので、全力で3日間くらい行ったら、ね、そのあとは、こっちが疲れないために、みんなはできるね、って、これからは叱ることもあるかもしれません、っていう風に、そこでバッサリ一回このままじゃないよ、学級開きのままで、1年間は進まないよ、っていうのを僕はシフトチェンジしていきます。僕がきつくなっちゃうので。で、叱るっていうのは、コスト、こっちの労力と時間です。えー、例えば、ノート指導、ノートをていねいに書かせたいっていった時には、もし、1年間いっしょにこうやって書いていったらたぶん書けますよ。でも、それができないから、ダメって叱るわけじゃないですか。短時間で、その方が効率的だなって思っているから。だから、えー、突き詰めれば、これ、教師側なんですよね。教師側の都合。あとは、体裁ですよね。お前の学級さ、あいさつすげー元気ないぞ、ってなる、で、これも、えー、やっぱ叱らなきゃいけない、叱っとけよっていう、こう、いわれますからね。校長先生に。そういう時は、みなさん、持っておいて欲しいのは、アバターっていう感覚ですよね。えー、もう一人の自分。だから、本心はこうだけど、本心から納得いかないまま叱ろうとしても、無茶なので、えー、まず一回こう場所を変えるといいと思います。こっち側に、教頭先生の分身としての自分、で、あのさみんなさー、こういう行事の時はね、もっと姿勢を正すんだよ、聞いている人の方を向くんだよ、って言って、場所をずらして、大変だよね、先生も辛いそういうのわかる、でもがんばろう、っていうように、アバターをこうやって使い分けないと、あんなに優しかったのになにこの人、多重人格?って子どもらに思われちゃうので、えっと、若い先生は特に、一回、こう、ベテランの先生の立場から言って、若手の先生から、ってやっていくと、子どもたちも、あーそうだよね、先生わかってくれるんだなっていう風に感じるかなと思います。
 14分28秒
■次に、じゃあ、4月前半にさぼるべきことってなにかというと、まあ、話聞いているとわかると思うんですけど、大切にするのは、方向とか受容的な人間関係とか、えー、枠の部分、全体の部分、を大事にするといいと思います。で、そのあとに大事にしていくのは、中身やアイディア、それから、えー、ちょっと規範のある生産的な人間関係、えー、つまり、個とか、細部にそのあとシフトしていく。初めからこれをやろうと思うと、本当に辛いです。寝る時間なくなっちゃうんじゃないかっていうくらい。で、えー、3つのしょうさんってあるんですけど、えー、(15分アラーム)ちょっと急ぎますね。これわかりますね、称える、と、これ、賞、なんですかね、ご褒美をあげる、これとにかくほめる、いいねー、すごいねー、いいねー、ってやつです。で、えー、称賛というのは、いいね、今の聞き方をしていると相手に思いやりの気持ちが伝わるね、っていう方向づけ、4月は、これ(称賛・賞賛)をどんどんやっていってあげるといいと思います。ただこれも辛くなってきます。えー、僕先生が望むほどそんなに良い子になれないし、っていう子には、えー、4月以降は、個ですから、えー、一人一人受け止めていく、これ(承賛)、受け止める承賛ですね。成長したね。その一言で良いと思います。がんばっているね。で、えー、受け止めてるよっていうのを伝えていく。だから、4月はこっち(称賛・賞賛)を中心に、そのあと、一番大事なのはこっちですよ、個ですよ。なので、1年間を見通すと、こういう風にしていくと良いと思います。
 16分18秒
■じゃあ、これだけできれば、1学期はなんとかなるんです。でも、子どもとより深く関わりたいならば、4月からこれだけ始めて欲しいっていうのがぼくはあります。それは、一人一人と肯定的につながるシステム。なんだって良いんです。交換日記でも、一人一人とですね、振り返りジャーナルでも、成長ノートでも、自分帳、鈴木優太先生の自分帳、えー、なんでも良いので、一人一人とこうやり取りできるツールっていうのを4月にやっておくと良いと思います。で、なんでかというと、2学期、3学期になってくると、問題を起こさない子ほど、関わる機会が少ない、いい子ほど、関わる機会がないんですよ。だから、えー、これ作っておく。で、そこでは、もう肯定的に見続ける。簡単にで良いので、肯定的に見てあげるっていうのをやっていきます。ということで、今日はこういう流れで、お話しさせていただきました。えー、1年間をかけて、答えを見つけていく学級っていうのに、いい方向づけをする4月にしていただければと思います。ありがとうございました。
 17分9秒

 

4月7日にするゲーム

7日は,1校時を学級活動にしました。

そこでは,いろいろな自己紹介をしていきたいと思っています。

私の学級は,単学級です。

だから,お互いのことを知っていると思ったら大間違いです。

子ども達は,狭い関わりを作りやすく,広い関わりを作りにくくなっています。

試しに,「Aさん,好きな食べ物と嫌いな食べ物教えて。さて,Aさんの好き嫌い両方あてられる人いますか。」と聞いてみてください。

だから,たとえ同じ学級の友達でも,自己紹介でつながるきっかけを作ることは価値のあることなのです。

 

1.あっちむいてほい

〇普通の「あっちむいてほい」

〇シンプルだけど,意外と盛り上がる。

(ポイント)楽しそうに活動しているペアをほめて,活動の楽しみ方をほめながら指導していく。

 

2.4つの窓

①A4の紙を二回折り,4つの部分に分ける。

②それぞれニックネーム,好きな芸能人,好きな漫画,好きな遊びを書く。

※盛り上がらない自己紹介って?盛り上がる自己紹介って?と問う。

③隣の人に,書いたことを使って自己紹介する。→ほめる。

④前後で,書いたことを使って自己紹介する。→ほめる。

⑤全体で自己紹介。男女をそれぞれ2人以上と。

※「全体でやるとこういうやつがいるんですよねぇ。」と,好ましくない姿を伝える。(男子だけ,女子だけ,相手を選ぶ等)

(ポイント)とにかく,ほめる。友達とのつながりに気付ける子をほめる。

方向づけができれば十分。

(ポイント)自己紹介で使ったA4の紙は,児童理解の貴重な資料となります。

 

3.あいうえお作文で自己紹介

①名前の頭文字を使って,自分を説明する短文を作る。

②みんなに繰り返してもらいながら,みんなに発表する。「き(自分)。き!(全員)。キリンのように背が高く。(自分)キリンのように背が高く。(全員)く!(自分)。く!(全員)・・・」

(ポイント)学級のみんなが,笑えるような自己紹介を考えさせる。コンテストにしても良い。

 

4.あわせて21

①学級人数分のカードを作って,一人一人に配る。互いのカードは見せてはいけません。

②ルール説明。「みなさんは,工業製品をつくる会社の社長です。そして,皆さんの持っているカードに書かれた番号は,その会社でつくっているものの大きさを表しています。最も小さい部品が1,最も大きいのが20です。

③制限時間内に,いろいろな人と話して,二人の値が足して21になるようなペアを探す。

④最後に,答え合わせをする。

 

今日はここまで!

慣れの怖さと恐れの大切さ

来年度から,小学校の教員として働く4人と一緒にご飯を食べながら,いろいろと話しました。

こういう機会があったら,できる限り参加するようにしているけれど,今回も参加して本当によかったです。

そして,今日は自分より年下の先生と話すことの何がいいかを少し言語化できたような気がしました。

それは,自分の「慣れ」に気付くことができるということ。

初任の時の自分は,子どもと接するのにすごく気を使っていました。

先輩の先生を見ると,いいなぁあんなふうにリラックスしていたいなと思いました。

でも,リラックスすることと手を抜くことは,感覚がとても近い気がします。

そして,そこを間違えると大変なことになるだろうと…。

 

4人は,教員として働く不安を持っていました。

そして,事務的なことはもちろんですが,子どもとの関係づくりの話になると,話を聞こうとする雰囲気がぐっと強まります。

その姿を見て,あぁ,忘れていたなぁ…と思いました。

彼らは本気で,子どもを大切にしたいと思っているんだと感じました。

教員に慣れてくると,心から大切にしなくとも,大切と思っているよと伝えるテクニックが身に付きます。

でも,そこに甘えては,子どもは変わらないでしょう。

それを改めて感じさせてもらった4人,そして,場を設けてくれた拓さん,瞳さん,ウッチーさん。

あと,可愛いから尊も。ありがとうございました。

さて,ということで,今年は「慣れ」で決して子どもを傷つけないことを大切にしていこうと決心いたしました。

 

その怖れを取り除いてあげられたなら

学級遊びの時間

基本的に学級遊びは,子ども達に全てを任せています。

今回は,全員でドッヂビーをしました。

子ども達は一列になり,「番号2」でチーム分けをします。

ランダムの様だけど,やっぱり一緒のチームになりたい子の隣に並ぶ子は少ない。

それが,作用しあって,結局いつも休み時間を一緒に過ごすメンバーが固まりました。

ここは,指導すべきか,見守るべきか迷いましたが,見守ることに。

子ども達も,互いに「あ、いつものメンバーになっちゃった」という雰囲気を出しています。

案の定,ドッヂビーは何となく盛り上がりに欠けています。

そして,活発な子が片方のチームに集まっているので,おとなしい子が集まるチームが劣勢になります。

2回戦,そろそろ声をかけようかと思いましたが,活発な子の多いチームから「チームごとにじゃんけんして,チーム変えよう?」という声があがりました。

今度は,みんな全力で遊び,大いに盛り上がった後,片づけをして教室に戻りました。

声をかけるのを我慢した自分も,ちょっと成長したような感じがしました。

ーーーーーーーーー

きっと,子ども達は,はじめからいつものメンバーでチームを組みたいと願っていたわけではないと思います。

でも,なんとなく付き合いで,あの子と一緒になりたいな,あの子の隣に行ったら嫌がられるかな…という怖れがあったのだと思います。

多様な人間が生活する学級では,「同質性」は安心感につながります。

安心感を持ちたい気持ちが連鎖して,結果あのようなチーム分けになったのだと思います。

教師が,チーム分けに口を出せば,うまくいったでしょう。

でも,遊びの時間。

子ども達に任せて,失敗も経験ととらえて,見守りたいと思いました。

仮に,担任が口出ししたら,「遊び」から学ぶことはぐっと少なくなると思います。

 

でももし,これまでの学級経営で人間関係の怖れを取り除いてあげられていられたら,きっと誰も苦しんだり迷ったりせずに済んだことでしょう。

これまでに,その安心感を十分に作り上げることができなかった自分にも,未熟さを感じました。

残り数日ですが,無い知恵を絞って,安心感を十分に作ってあげられる学級を目指していきたいものです。

一人一人の凸凹に寄り添う「気になる子」「苦しんでいる子」の育て方

私が,後輩教員に伝えたいことを,金さんがこの本に全部書いてくれました。

www.shogakukan.co.jp

題名を見て,うすうす勘付いてはいたのですが,今までの金さんの本の中で一番好きです。

この本は,これからしばらくの間,学級経営の拠り所になるでしょう。

 

多くの教員が直面し,解決に迷う課題がここには書かれています。

その課題の完璧な解決方法はこの本には書かれていません。

つまり,そういうことなのだと思います。

今の子ども達が抱える課題を解決する,無二の「正解」は無いと思います。

でも,私もそうであったように,多くの教員は正解を探します。

それは仕方ないことです。

教師は,正解を教えることを求められますし,教師自身も正解を教えることで安心します。

体力が低下すれば,運動時間を増やします。

学力が低下すれば,学習時間を増やします。

メディアが問題になれば,ノーメディアに取り組ませます。

悪いことをしたら,叱ります。

どれも,正解です。

正解ですけど,万能ではありません。

正しくないとは言えませんけど,じわじわとひずみが出ます。

それは,正解というものには限界があるからです。

正解は,直観的に生まれます。

言い換えると,思考停止をすることで,正解は正解であり続けられます。

そう考えると,学校は思考停止する仕組みを内包した組織になってしまっているのかもしれません。

その現状に,どこか虚しさを感じます。

 

実際に生身の子ども達と接していて感じるのは,今は「正解」のない時代だということです。

子どもも,大人も,多様な世の中です。

あの子とその子は,違っています。

みんなに通用する手立てがあっても,みんなが同じ意味として受け取る手立てはありません。

そんな世の中で,教員も,もう「正解」をふりかざす必要はなくなってきていると思います。

でも決して,「何でもあり」を奨励することではありません。

目の前の現実の不確実性を前提として,確実性を求めていく教員の姿やありかたが,子どもにも,同様の力を育むのだと思います。

金さんは,次のように言います。

ーーーーー

「あなたのお家の人も,先生も,『これであなたが確実に伸びる』という方法を知っているならば,間違いなくそれを選択しています。だけど,それがわからないから,今日もここに立っています。(略)』

ーーーーー

教師が正解をふりかざさなくても,正直に自分と向き合うことで子どもは伸びます。

そして,教師がそのロールモデルになってあげられたら,子どもも幸せだと思います。

それでも現実はそう簡単ではありません。

まだまだ学校から,正解主義は無くならないでしょう。

正解主義を手放しても,学級の荒れへの怖れは無くならないでしょう。

それでも,人というものの生きる力を信じて,自分と向き合い続けようと思います。

金さん,本当に素敵な本,ありがとうございました。

この一冊が,私の次のステージへのスタートラインになりそうです。

子どもの姿で語るということ

2回目の大阪講座が終わりました。
まだまだだなぁと改めて感じましたが、得たこともありました。

やっぱり講座は、参加された方が元気になって帰ってもらわないと、話す意味は
薄いのでしょうね。
自分の講座は、まだまだ情報過多で浅く広い話です。身につけた知識を披瀝しているだけで、言葉が上滑りしてしまいます。
子どものエピソードや、教室での出来事を取り入れながら、聞き手の頭の中に像を結ぶことができていません。
それはもっと、子どもを見ることから始まって、講座を聞いてくださる方の言葉で伝えることで可能に近づくのでしょう。

今年は、子どもの育ちに目を向けて、その中に価値を見出していく、そんな1年にしていきたいと思いました。
あのこのそのこのささやかな育ちに目を向けて、そんな場面にたくさん出会い、残していきたいと思います。

恐れではなく畏れへ

金さんの新刊「ハッピー教育入門 主体性&協働力を伸ばす秘訣」を読みました。

金さんと話をすると,不思議な気持ちになります。

この本を読んで,また似たような感覚がしました。

教員としての希望,不安,安心,自信。そういったものが湧き上がってくる感じです。

人は自分を映す鏡とはよく言いますが,金さんとの対話や金さんの本は,自分をそっくりきれいに映し出してくれます。

だから,自分では目が届かなかった,自分の願いや課題に光を当てて考えられます。

もしかすると,金さんのクラスの子ども達もそのように感じ,自分と向き合うことで成長しているのかもしれません。

 

僕もそうですが,教師は子どもに自分の課題と向かい合わせるために,ついつい叱ってしまうように感じます。

「恐れ」で,子どもを動かすのは楽です。

でも,その効果は一時的で,「子どものため」という言葉の裏に,大人の都合やわがままが隠れていると思います。

その点,金さんは叱ることではなく,寄り添うことで自分の課題と向かい合わせています。

「恐れ」ではなく「畏れ」で,子どもに動きを与えているような気がします。

これは,気の遠くなるような努力が必要です。

それでも,心から子どもと人を思う金さんの信念から生んだものだと思います。

簡単には真似できない,でもその背中を見習って子どもと接していきたい,そんなことを考える一冊でした。

金さん,ありがとうございました。